2013/7/13 伊良湖横断漕ぎ

KIRIさんから直前になって一緒に漕ぎませんかって電話で誘われ二つ返事で答えてしまった。伊勢市神社町海の駅から伊良湖岬往復58km。正に伊良湖水道の横断です。40km以上はまだ未知の世界ではあったが、今年が最高の歳であるような気がしたのです。正直前日になって久しぶりに若干不安が出ましたが。さてさてどうなることやら。

  • 準備
    潮流・潮汐情報伊良湖水道航路入航予定情報潮流推算 ルート地図
    予報  波2.5m→2m うねりを伴う。 風:6時=0m  9時=北西1m  12時=西北西1m  15時=西北西2m
    湾口の風向き 10時=西  15時=南
    湾口の潮流 8時=上げ潮0.2~0.5kn    9時=下げ潮(払出)0.2~0.5kn    注意8:30頃反転する
    12時=下げ潮0.5~1kn  15時=上げ潮0.2~0.5kn (反転する)
  • 予定  5時出発→途中答志島の東端で小休止30分→伊良湖着10時30分→昼休憩1時間→11:30帰路→17時到着

軌跡

前泊は海の駅「神社(かみやしろ)」にお世話になります。ここではカヤックなどの体験か出きる様でkiriさんやオニヤンマさん達がその立ち上げなどに関係されたそうで集会所をお借りすることができました。
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激励に来ていただき差し入れを頂きました。マチャさん、オニヤンマサン&後輩さん、いずみちゃん、ありがとう。出発時や到着の写真はマチャさんから頂きました。
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4時起床し準備です。まだ弁当を用意していなかったのでコンビニでおにぎり3ヶ調達。
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トイレやらで手間取り5:20 出発です。空はすっかり明るいです
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勢田側から五十鈴川へ出て伊勢湾へ出ます。海況は良さそう。穏やかです。見通しもあります。ここからは答志島北東端目掛けて一直線に漕いでいきます。なかなか順調で7時40分ごろ  着きました。遅れるようだとそのまま行こうとしてましたが余裕があり小休止30分。ここにはトイレがあったので大を用足し。軽くなりますます快調になりました。(^0^)!
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神島港を右手に見ながら、この辺から大型船、漁船等の航路ですが今日は少ないようです。事前調べでも8時台に1隻で10時まで無かったので安心でした。海保の船も来ましたがあっさり行ってしまいました。一隻だけ名港方面から来る大型船に航路の中なので私は躊躇しましたが、距離、速度を推測してこのまま進めれば前を横切っていくので大丈夫とのKIRIさんの判断はさすがでした。経験値が違いますね、計算できているのでしょうね。彼の指針は的確です。伊良湖岬近くになると流石に波が高いです。そして大部流されているようです。岬の東側に居ます。岬の前まで来ると急に穏やかになりました。多分潮目のところを通ったのでしょう。ここで記念写真をパチリ。ここまでは余裕でしたが、この後伊良湖港横の浜までは払出しの三角波と追い風、しかもけっこううねっていて難儀しました。後方から不意にでかいのが来るとヒャットします。これが2.5mのうねりかなー?。往路はこの辺がヤマ場でした。 
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不思議と岬東端は穏やか。9:52 伊良湖岬
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10:30 伊良湖到着
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浜ではちょうど海開きの真っ最中でした。さすがに浜は温度が高く日陰も無いので浜の売店へ行きかき氷で一息入れ、売店のおねーさんに断って持ち込み弁当を頂きます。このおねーさんは対岸(三重)から嫁いで来たとのことで愛想が良かったので助かりました。日干し免れ1時間休憩

復路 11:30 折り返しスタート
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帰路は湾口の引き潮が集中しそうでだいぶ波が高くなるとは予想しました。実際けっこうな波でうねりを伴ってますが、神島横辺りまでで一息つけます。航路横断になるので集中して漕ぎますが、大分波に慣れたのと風が少しあって涼しかったので落ち着いて漕げました。神島を過ぎ答志島を目指しますが帰りは伊勢へ直線で漕ごうとなり、陸地は霞んでますが山形から二見浦辺りを見つけて指二本分右に進路と言わ、れさすが元〇〇隊、表現は新鮮でした。私はGPSを使っていたので方向は見えてましたが、チョットホッとする時でもありました。でももし機器が故障したらこれが一番的確ですね。神島-答志島間で少し流されてるように感じてたのですが後でGPS軌跡を見ると大分流されてますね。予想でもこの時間の流れがきついとは思っていましたが・・答志島に近づくとものすごい風です。もちろん波も・・後で知ったのですが陸地が霞んでたのは天気が急変し竜巻注意報まで出ていたようです。チョット厳しいのとちょうど答志島の北東端に来てましたので急遽島の風裏を漕ごうとなりました。KIRIさんの判断は的確です。瞬時でした。あのまま進んでいたら大変だったでしょう。しかし波・風が強くて大中山島間の水路へ行くのも大変です。この水路は浅くて通れるかなと思っていたら浜に居た人が跳んできて岩の上から岸寄りを通れとゼスチャーで案内してくれました。ラダーを擦ったぐらいで通過。嬉しかったー。島民の人に感謝です。その後笠脱鼻の手前の海岸で小休止。雲の流れを見て多分陸はスコールでしばらくすると過ぎると軽く思ってました。
15:05 答志島西側へ退避 
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島の南側はすこぶる穏やかで、アー反対側はもう穏やかにってるだろうなー。直線だと早いけどなーなどと思いながら、まだ答志島を漕いでなかったのでちょうど良かったとも思い景色を楽しみながらこぎ進みます。ぐるーっと回ってイルカ島の間まで来ました。
16:20 イルカ島横
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イルカ島過ぎ、チョット波・風があるようですがだんだんに治まるのかなと思っていたらとんでもないことでした。強烈な迎風と三角波です。まだ治まっていなかったのです。取り合えず岸よりに二見の水族館を目指します。その先が夫婦岩なので今日は色々回れて好いかななどと思いながらまだ気楽でしたが中々進みません。ドンブラコッコ状態です。不思議と恐怖感はなく、直ぐ隣にKIRIさんが居てくれたので安心でした。このような状態になると彼の存在感絶大です。安心です。必死に漕ぎます。頭の中では一昨年の熊野シーカヤックマラソンを思い出してます。あの時のKIRIさんはたった3人の完走者の内の一人でした。多分今も彼は悠然と漕いでると思います。しかし私は横を向くことが出来ません。必死です。少しでも頭の芯がずれるとバランスを崩しそうです。「大丈夫かー」「大丈夫です。まだ漕げます」のやり取りです。二見に近づき、KIRIさんから水族館の左の橋を目指せと言ってます。私には橋が見えません。波・風は右前方からです。出来るだけ波を正面から受けるように漕いでます。とにかく水族館の傍のスロープ様なものがあるのでそこかなと思い目指します。水族館の近くに来て初めて気が付きました。川の橋です。ここでKIRIさんから「お勧めのコースがありますが・・」。奇妙に聞こえたのですが、「お勧めのコースをお願いします」と即答したら「川へ入れ」です。退避かと思っていたら迂回路でした。川へ入るとうそのように静かです。しかも上げ潮で勝手に進んでくれます。休憩しながら地図を見ました。五十鈴派川です(名は後で調べました)。五十鈴川へ抜けれます。オー これは地元組しか知らないかも!しかも川伝いに神社海の駅へ行けます。 予定より1時間遅れになりますが、とにかく助かった! ホッと一息です。
KIRIさんは素晴らしいパートナーです。今回初めて二人で漕ぎましたが、色々なケースであらゆる手段を考えてくれます。しかも的確に計算や測定が出来ているようです。流石に危機管理をやっているだけのことはあります。しかも緊急時でもコミュニケーションに気遣いを感じます。先ほど奇妙に感じた「お勧め」です。自分より技術の下な私にも命令形を使いません。相手に自身の力量で判断させたのではないでしょうか。彼はきっと余裕で楽しんでたのでしょう。私は楽しむ余裕はまったくありません。必死でした。彼の状態を見ることも出来ていませんでした。この辺がまだまだなとこですね。・・・・後で無事に終えることが出来たときに「この人でよかった」と思いました。
 さてさて、ホッと一息、二息しながらまるでゴール後のクールダウンみたいにのんびり漕ぎになります。今日は本当に波乱万丈の漕ぎでした。フーゥー!!
到~着~(感激) マチャさんが迎えに来てくれてました。ありがとう
GPSの漕行距離は 67.1kmでした。
18:40 到着
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上がってみて思ったよりヘトヘト感はありません。手袋を取ると手は皺々です。海の駅の水道やシャワーをお借りしてサッパリします。なぜか両手の爪全部か押さえると痛いです。KIRIさんも同じこと言ってました。
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最後にこんなになるとは思っていなかったので途中の写真はあまり撮ってません。しかしあのユレユレの中では無理かも・・ですね。
懸念であった体力はどうだったのか?
筋肉痛もなし。爪を除けばどこも痛くない。以前は右ひじと右肩が痛くなるのですが・・ストロークが改善されたかな?。まだまだ行けそうです。三浦さんに習って80まで行けるかなー(^0^) 翌日はジョギングが出来ました(^0-)

あとがき
爪が痛かったのが2、3日してからだんだん黒ずんできました。他の指は痛みも軽くなんともないようですが中指だけが爪の下で出血したようです。写真は2週間後のものです。そのうち生え変わるかなと思い放置してます。
なぜこのようになったのか判りませんが、手袋をしてGパをつかんでる状態が長く力がかかり圧迫したのかなー?  手袋をしないとどうなるかは判りません。
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